自治会への加入を拒否したら、「ごみ捨て場を使わせない」と言われた――。 今春、新居に引っ越したという40代の女性が悩んでいるのをツイッターで見つけた。 SNSで読者の困りごとを募って取材する朝日新聞「#ニュース4U(フォーユー)」取材班が、女性の話を聞きに出かけた。
女性は働きながら3人の子どもを育てるシングルマザー。 大阪と京都の間に位置する大阪府高槻市の落ち着いた住宅街に中古の一軒家を買って、5月に引っ越してきた。
引っ越しのあいさつ回りをしたとき、「自治会には入りません」と近所の人に伝えた。 活動に携わる時間がなかった。
すると、自治会側はこう返してきたという。 「ごみ集積所にごみを出せなくなります」。 集積所は自治会が管理している。 女性は「自治会には入らないが、集積所の掃除はする」と伝えたが、「役員をしたくなくて自治会に入らない人が増えると困る」と断られた。 ごみを捨てられず、自宅にどんどんたまっていった。 子どもに「ごみ捨て場がそこにあるのに、なんで捨てたらあかんの?」と聞かれた。
女性は市役所にどうすればいいか相談した。 市は当初、「住民同士の話し合いで解決してほしい」と回答したという。